6.バイオナノリアクターとしてのコア−シェル型ナノ組織体の設計と高機能化

  合成高分子(ブロックコポリマー・グラフトコポリマー)と酵素の間の水溶液中での静電相互作用による集合体形成を制御することによって酵素を内核に保持したコア−シェル構造を有する粒径数十nmのナノ微粒子を調製し、治療・診断分野において有用なバイオナノリアクターの開発を目指しています。また、ナノ組織体表層にも物質変換素子を固定化することによって、ナノ組織体内で高効率で物質変換を行うシステムの構築も行っています。








7.酵素触媒活性を増強する高分子材料の設計

  プロテアーゼは、その機能によって分類され、セリンプロテアーゼと呼ばれる一群があります。このセリンプロテアーゼは、Asp-His-Serの3つ組アミノ酸残基による触媒反応機構を有するという共通点があります。この3つ組アミノ酸残基による触媒反応機構における反応中間体を安定化することによって触媒活性を増強する高分子材料を設計しています。